モルドバにおける雇用管理をスムーズに

雇用契約は契約期間満了により終了することがあります。また、正当な事由が認められる場合や、雇用主が契約の残期間を履行できないほどの財務上の困難に直面した場合には、雇用主が従業員を解雇することがあります。

雇用主が財務上の理由で従業員を解雇する場合、最低2か月の解雇予告を行う必要があります。従業員の業務不良による解雇の場合は1か月の解雇予告で足ります。懲戒事由による解雇では、事前の解雇予告は不要です。

雇用主は従業員を解雇する決定を確定する前に、当該従業員が所属する労働組合に通知しなければなりません。

従業員は勤続1年ごとに1週間分の賃金に相当する退職金を受け取る権利があり、財務上の理由（破産など）による解雇の場合は最低1か月分の給与が支払われます。

モルドバの試用期間は最長3か月ですが、公的な職務に就く従業員の場合は6か月まで延長されることがあります。