ペルーにおける雇用管理をスムーズに

ペルーでは、従業員は年間30日の年次有給休暇を取得する権利があります。最低15日は取得が義務付けられており、残りの15日は金銭での支給に換えることができます。政府は勤務期間に基づく前倒しの休暇日数を認めています。従来は30日を連続して取得する必要がありましたが、現在は休暇を分割して申請することが可能です。最初の15日（週末と祝日を含む）は連続して取得する必要があり、2回目の15日は最少1日単位で分割可能で、分割方法は書面による合意または必要に応じて雇用主の判断で決められます。

年間で祝日は14日あります。

従業員は20日の有給病気休暇を取得する権利があり、その賃金は雇用主が従業員の全額賃金と同等の割合で補償します。21日目以降は、各疾病ごとに最長11か月間、ESSALUD（Seguro Social de Salud del Peru、ペルーの社会保険機関）から傷病手当を受け取ることができます。

女性従業員は98日の全額有給出産休暇を取得する権利があり、出産前後で49日ずつに分けられます。出産給付は母親の全額賃金相当額が社会保険機関から支払われます。

父親は、配偶者の通常分娩の場合に連続して10日の有給父親休暇を取得できます。多胎分娩、分娩合併症、母親の疾病または障害がある場合は、最大30日まで認められます。

- 養子縁組休暇：養親は、12歳未満の子を養子にした場合、子ごとに30日の有給休暇を取得できます。 - 入院看護休暇：従業員は、病気または負傷した1親等の親族の世話のために最長7日の休暇を取得できます。 - 公務（召集）休暇：消防士および軍人は召集された場合、勤務先からの有給休暇を取得できます。 - 授乳休暇：産後期間終了後、勤務する母親は子が1歳になるまで1日1時間の授乳休暇を取得できます。多胎の場合は1日につきさらに1時間が追加されます。 - 乳がんおよび子宮頸がんの早期発見のための受診休暇：女性労働者は、乳がんおよび子宮頸がんの検診のために有給での受診休暇を取得できます。受診は3営業日前までに申請し、受診後3営業日以内に受診証明を提出する必要があります。