ベトナムにおける雇用管理をスムーズに

雇用主に12か月勤務した従業員は、年間12就業日の年次有給休暇を取得できます。さらに勤続5年ごとに有給休暇が1日増えます。未成年者は14日、採掘などの激務・危険業務に従事する労働者は16日になります。雇用期間が1年未満の従業員は、在籍期間に応じた有給休暇を取得でき、概ね1か月勤務ごとに約1日の休暇が付与されます。

従業員は全額給与が支払われる祝日が12日あります。

病気の従業員は、社会保険の拠出期間に応じて年間30〜60日の有給病気休暇を取得でき、支給額は通常賃金の75%相当です。危険・重作業に従事する従業員は、拠出期間に基づき年間40〜70日の有給病気休暇を取得できます。療養中の従業員には通常賃金の25〜40%が支払われます。

女性従業員は、出産の2か月前から開始する6か月の有給出産休暇を全額給与で取得できます。

父親は5〜14日の全額給与の父親休暇（パパ休暇）を取得できます。子が3歳になるまで親は最大20日間の育児休暇を取得でき、4〜7歳の子の場合は年間最大15日間です。育児休暇の補償は従業員の通常賃金の75%相当で、ベトナム社会保険機関が支払います。

- 慶弔休暇：ベトナムの労働法では結婚や弔事のための有給休暇が認められています。結婚する従業員は3日、親は子の結婚に対して1日の有給休暇を取得できます。本人または配偶者の1親等の親族の死亡時には3日間の忌引休暇が認められます。 - 介護休暇：親または保護者は、病気の子や被保護者の看護のために年間最大20就業日の休暇を取得できます。 - 業務上の傷病休暇：業務中に病気や負傷を負った従業員は、適切な治療を受けた後に十分な休養を取るため最大10日間の休暇を取得できます。 - 養子縁組：生後6か月未満の子を養子にした親は、子が6か月に達するまで有給出産休暇と同等の休暇を取得できます。