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カナダで契約業者を雇用し、給与を支給するには

執筆者: Ellen Sutton
Ellen Sutton

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カナダで契約業者を雇用するのは大変なことのように思われるかもしれません。労働法、税金、コンプライアンスなど、異なる国で契約社員を雇用するためには、学ぶべきこと、理解すべきことがたくさんあります。給与計算の方法や現地通貨での支払い方法まで考えなければなりません。 

幸運にも、お客様は正しい場所に来ています。この記事では、カナダでの契約社員の雇用と給与支払いについて知っておくべきことをすべて取り上げています。カナダの労働法、税金、コンプライアンスを概観し、労働者を誤分類した場合に生じるリスクについてご説明します。

準備はよろしいですか。では早速始めましょう。

カナダで契約社員を雇用するには

カナダで契約社員を雇用し、給与を支給するための第一歩は、カナダ独自の契約管理要件を理解することです。また、関連する税法やコンプライアンス規則についても学ぶ必要があります。

カナダにいる人材を雇用する場合、雇用主は従業員として雇うか契約社員として雇うかを決める必要があります。それは、それぞれの定義が異なるためです。労働者を正しく分類しないと、罰金やペナルティ、会社の法的義務が生じる可能性があることを忘れてはなりません(詳細は後述します)。

カナダで人材を採用する際に注意しなければならない点を挙げます。

  • カナダは、いつ、誰が、どのように業務を行うかを審査することにより、社員と契約社員を区別しています。

  • 一般に契約社員は自分自身で納税し、福利厚生を受けません。

  • 米国を拠点とする企業は、カナダの契約社員に関して1099フォームを提出する必要はありません。 

以下は、カナダ政府のウェブサイトに掲載されている、社員と契約社員を区別する基準の一部です。

  1. 支配権: 成果物への支配権を含め、雇用主が労働者に対してどれだけの権限を持っているか。

  2. ツールと設備: 労働者がツールと設備を自分で用意するか、雇用主が用意するか。

  3. 財務リスク:社員のコストが補填されるのに対し、契約社員は利益を得ることも損失を被ることもあります。

  4. 投資および管理の責任:契約社員が役務を提供するために投資を行う必要があるかどうか。

契約社員を誤分類するリスク

契約社員を誤分類した場合、貴社はペナルティや罰金を科されるだけでなく、法的問題に直面する可能性があります。もちろん、すべての誤分類が意図的というわけではありませんが、それでも貴社がペナルティを科される可能性はあります。 

しかし、なぜこの2種類の労働者の違いを理解することが重要なのでしょうか。 

それは、カナダでは契約社員の誤分類に対して特別な、そして時には厳しいペナルティが課されるからです。 高額な手数料を徴収されるだけでなく、誤分類が行われた拠点での営業が禁止されることもあります。国際的な事業展開を目指す企業にとって、これは痛手になりかねません。 

貴社が契約社員として設定した労働者がカナダの法律で社員関係にあるとみなされた場合、後日、その労働者が開発した知的財産(IP)の所有権を失うリスクがあります。誤分類は、成果物の権利が誰に帰属するのかという問題を引き起こし、長期的でコストのかかる法的争いに発展する可能性があるため、貴社の評判にも影響を及ぼしかねません。 

重要なのは、労働者が契約社員であるという声明や契約書だけでは不十分だという点です。貴社は、労働関係の実態が、契約社員としての分類の定義に合致していることを確認しなければなりません。

近年、カナダでは社員と契約社員の違いに関する規則が強化されています。グローバルに分散したチームを作ろうとする企業にとって、継続的な法令遵守は1つの課題です。 

社員と契約社員の誤分類に関するRemoteのガイドは、社員と契約社員の関係のあらゆる側面を取り上げています。また、誤分類の回避方法や誤分類問題が発生した場合の是正方法に関する専門家の助言も掲載されています。 

Remoteの雇用専門家は、誤分類の直接的な結果として罰金やペナルティが発生しないように、貴社と貴社の契約社員を保護することができます。判断違いを防ぎ、貴社のビジネスを守るため、契約社員コンプライアンス・チェックリストをぜひご参照ください。

カナダの労働法

カナダでは、社員と契約社員に異なる労働法が適用されます。最も重要な考慮事項は次の通りです。

税金: 契約社員の場合、雇用主は、源泉徴収を行う必要も、カナダのソーシャルセキュリティプログラムのための追加拠出を行う必要もありません。契約社員は自分自身で納税する責任を負っています。

年金制度: 3,500カナダドルを超える収入がある契約社員は、カナダ年金制度(CPP)に加入する義務があります。ケベック州在住の契約社員は、CPPの代わりにケベック州年金制度(QPP)に加入しなければなりません。

福利厚生: 契約社員は通常、有給休暇、病気休暇、休日手当などの福利厚生を受けられません。さらに、失業しても雇用保険(EI)給付を受給する資格がありません。

カナダでチームを拡大するための具体的な情報については、カナダ・カントリー・エクスプローラーのページをご覧ください。

カナダにいる契約社員を雇用する際の税務とコンプライアンス

カナダで人材を採用する場合、税法やコンプライアンスが複雑になる可能性がありますが、罰金やペナルティを避けるためには、課税要件を常に把握しておくことが不可欠です。

米国を拠点とする企業の場合、検討しなければならない納税申告書がいくつかあります。また、内国歳入庁(IRS)への提出を要する場合もあります。例えば、カナダの契約社員は、雇用主の本社が米国にある場合、W-8BENフォーム、または(事業者として役務を提供しているときは)W-8BEN-Eフォームに記入して提出しなければなりません。カナダにいる契約社員が米国の社員または居住者である場合は、1099-NECフォームに記入させなければなりません。

雇用主はさらに、国際契約業者に支給された所得をまとめた1042-Sフォームを送り、税金が源泉徴収されているかどうかを申告しなければなりません。米国企業の税務コンプライアンスに関する記事では、米国内外のコンプライアンスと規制に関してよく聞かれる質問を取り上げます。

米国に拠点を置く雇用主は、1096フォームも考慮する必要があります。このフォームは、課税年度中に契約社員に支給された給与を印字したものです。1096フォームは会社の財務に関係するため、これを作成する責任は契約社員ではなく雇用主にあります。米国でも諸外国でも使用されますが、それぞれの国で追加的な規則や規制が定められている場合があります。 

契約社員のために1~2枚の納税申告書を作成することは可能かもしれませんが、多数の契約社員を全世界で雇用している場合、納税申告書の収集と作成が貴社の手に負えなくなる可能性があります。

Remoteは、効率的な契約社員管理システムにより、税務コンプライアンスを体系化し、各国の法律を確実に掌握できるようお手伝いいたします。

カナダの契約社員を社員に切り替えるには

契約社員の雇用には、フルタイム社員と比べていくつかのメリットがあります。契約社員は自分で納税申告を行う責任を負うため、一般的に支給が容易です。契約社員をオンボーディングする必要もないので、すぐに業務を開始させることができます。

契約社員は一部の企業にとって理想的ですが、企業が契約社員から社員への切り替えを検討する理由がいくつかあります。 

次にその理由を挙げます。

  • 有給休暇や健康保険などの恩典を契約社員に提供できます。

  • 契約社員は同じ業務に対して高めの料金を請求する傾向があるため、長期的には社員がもたらす節減効果が高まります。

  • 社員の業務には強いコントロールが効くため、知的財産権をより厳格に管理できます。

  • 現地の法律や規制を確実に遵守できます。

ただし、契約社員から社員への切り替えは容易ではありません。コンプライアンス要件について学び、社員に福利厚生を提供し、オンボーディング手順を実施しなければならないからです。

貴社が契約社員から社員への切り替えをお考えであれば、Remoteが、カナダの法令を遵守しながら、契約社員から従業員にシームレスな切り替えを行えるようお手伝いします。 

カナダで契約社員に給与を支給する方法

カナダの契約社員に対しては、銀行振込、国際小切手、マネーオーダー、その他のデジタル決済手段で直接支払いを行うことができます。 

一般に、契約社員への支払いは、プロジェクトが終了して請求書が提出された時点で、または時給で、あるいは契約で合意された時点で行われます。会社が、税金やソーシャルセキュリティ負担金を支給額から源泉徴収する必要はありません。 

貴社がグローバルに分散したチームを取り扱うとすると、このプロセスを常に把握するのは面倒なことかもしれません。請求書と給与の管理から現地通貨での給与支給まで、給与の管理には時間とリソースが必要です。

これに代わるのが、Remoteのようなグローバルな契約社員管理プラットフォームを利用する方法です。Remoteは、給与処理プロセスのあらゆるニーズに応え、カナダで契約社員の雇用と給与支払いをお考えのお客様がリスクを最小限に抑え、コストを削減できるようお手伝いをいたします。

カナダで人材を雇用している間、給与関連法令を遵守できるだけでなく、給与処理プロセス自体も容易になります。Remoteを利用すれば、貴社はワンクリックで支払いや請求書を管理することができます。また、100以上の通貨で支払方法が提供されます。

カナダで国際契約業者 を採用する準備はできましたか。

カナダで契約社員を採用する際には、常に念頭に置かなければならない規則、規制、コンプライアンスの実務がいくつかあります。雇用法の不遵守や労働者の誤分類は、多額の手数料やペナルティ、あるいは法的問題を引き起こすおそれがあります。 

Remoteのグローバル契約者管理プラットフォームは、オンボーディング、支払い、税金など、契約社員の雇用と支払いのあらゆる面をサポートします。

決断できたら、今すぐ登録してください。カナダの契約社員のオンボーディングをわずか数分で始めることができます。

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