スロベニアにおける解雇
解雇手続き
従業員の雇用契約は、通常の理由または特別の理由のいずれかで解雇されることがあります。通常の解雇は一般に人員削減や不正行為、能力不足などを対象とします。一方で特別解雇は、従業員が雇用者の業務を故意に妨害するなどの重大な行為に適用されます。
解雇の理由は従業員に通知され、弁明または説明する機会が与えられなければなりません。
解雇予告期間
人員削減や能力不足などの通常の理由で解雇される従業員は、解雇前に少なくとも15日の解雇予告を受ける権利があります。
- 雇用期間が1年以下の場合:解雇予告期間は15日
- 雇用期間が1〜2年の場合:解雇予告期間は30日
- 雇用期間が2年以上の場合:解雇予告期間は30日、さらに超過する勤務年数1年ごとに2日を加算
従業員が明白な過失で解雇される場合、解雇予告期間は15日のみです。
退職金
適切な解雇予告が行われない場合、従業員は最大25年まで、在職年数に応じて1か月分の給与×在職年数に相当する退職金を受け取る権利があります。
試用期間
試用期間は最長6か月で、試用期間中の不適合による解雇では、解雇の少なくとも7日前に通知されなければなりません。