マルタにおける雇用管理をスムーズに

週40時間勤務の従業員は、192就業時間（24就業日）の休暇を取得する権利があり、さらに週末にあたる祝日ごとに8時間が追加されます。192時間の基準は、1日8時間労働で算出した24日分に相当します。例えば2021年の場合、従業員は合計216就業時間の休暇に加え、週末にあたる3つの祝日を補うための24時間（8就業時間×3）を保証されています。ただし、従業員が1日平均8時間未満で勤務する場合、基本の休暇付与はその従業員の1日あたりの勤務時間に24を掛けて算出することができます。雇用期間が1年未満の従業員には、勤務期間に応じた年次有給休暇が付与されます。

従業員は14の国民祝日に対して全額支給で休暇を取得する権利があります。国民祝日が所定の休業日にあたる場合は、補償として8就業時間（すなわち1就業日）の休暇が付与されます。

マルタの社会保障局は従業員の疾病手当に関する多くの金銭的負担を担います。原則として、雇用主は次のいずれかの方法を取ることができます。- 病気の最初の3日間は通常の総支給額を支払い、その後は政府が支給する疾病手当を差し引いた総支給額を支払う。- 従業員に全額を支払い、社会保障局から従業員に支払われた疾病手当分を社会保障局から払い戻しを受ける。本質的には、社会保障局が疾病手当を支払い、雇用主がその額と従業員の通常賃金との差額を支払います。疾病手当の支給は最大156日間まで可能で、医療委員会の決定により2年で最大468日間に延長される場合があります。

妊娠中または出産直後の従業員は14週間の休暇を取得する権利があり、雇用主が週額€97.84の出産手当（およそ€391.36/月）を支払います。最初の14週間の後、従業員はその後の4週間にわたり政府から週額€179.33の出産手当を受け取ります。

現時点でマルタの労働法には父親休暇に関する規定はありません。ただし、多くのグローバル雇用主は、パートナーを支援する育児休暇ポリシーを含む独自の補完的な福利厚生を提供しています。