スペインにおける解雇
解雇手続き
一般的に、スペインの雇用主は従業員を解雇するために正当な理由を挙げることができます。ただし、雇用期間が6か月を超える従業員に対する雇用主側からの解雇は、以下により「社会的に正当化される」必要があります。
- 窃盗やその他の重大な不正行為があった場合など、懲戒事由による予告なしの解雇。
- 業務組織や事業の適正な運営に基づく、予告を伴う通常の解雇。
解雇予告期間
雇用主の解雇予告期間は、解雇理由と雇用契約に適用される団体協約(CBA)によって異なります。
試用期間
試用期間の設定はスペインの労働法では必須ではありません。適用される団体協約(CBA)に、従業員と合意すべき最長の試用期間が定められています。同一の職務分類においても、経験、研修、語学など正当な理由がある場合は従業員ごとに異なる試用期間を合意することが可能ですが、CBAで定められた試用期間の上限は尊重する必要があります。