南アフリカにおける従業員向けストックオプション
株式報酬制度は、優秀な人材の獲得、動機付け、維持に不可欠な手段です。しかし、国境を越えて導入する場合、税務・法令遵守面で複雑化することがあります。
Remoteを利用すれば、南アフリカのチームメンバーに非適格ストックオプション(NSO)を容易に付与できます。コンプライアンス上の煩雑さや管理上の手間を軽減し、付与から行使まで明確でシンプルな運用を実現します。
非適格ストックオプション(NSO)とは
非適格ストックオプション(NSO)は株式報酬の一種で、従業員にあらかじめ定めた株式数を行使価格で購入する権利を付与します。
通常、権利確定期間(ベスティング期間)経過後に行使できる仕組みで、長期的なコミットメントを促し、従業員の企業戦略への整合を図る手段として有効です。
南アフリカでNSOを受け取るには
| 正社員 | EOR従業員 | 契約社員 | |
| 付与対象可否 | 可能 | 可能 | 可能 |
| 難易度スコア | 中程度 | 中程度 | 中程度 |
契約社員にストックオプションを付与すると、主要な要因ではありませんが、南アフリカでは誤分類リスクが高まる可能性がある点にご注意ください。Remoteによる誤分類リスク防止の仕組みをご覧ください。
南アフリカにおけるNSOの課税方法
南アフリカでは、NSOの課税は以下のとおりです。
| 正社員 | EOR従業員 | 契約社員 | |
| 付与時 | 付与時に課税されません。 | 付与時に課税されません。 | 付与時に課税されません。 |
| 行使時 | 行使時に課税されない見込みです。 | 行使時に課税されない見込みです。 | スプレッド(すなわち株式の公正市場価値と行使価格の差額)は、契約社員により総所得に含められるべきであり、「役務の対価として受領した金額」に該当し、所得税の対象となります。 |
| 売却時 | 発生する利益は給与と見なされ、所得税の対象となります。 | 発生する利益は給与と見なされ、所得税の対象となります。 | 利益は、契約社員が株式を資本勘定で保有するか営業勘定で保有するかに応じて、キャピタルゲイン税または所得税のいずれかが適用されます。 |
チームメンバーに対する税制優遇措置のメリット、デメリット
| 正社員 | EOR従業員 | 契約社員 |
| 現時点で税制優遇制度はありません。 | 現時点で税制優遇制度はありません。 | 現時点で税制優遇制度はありません。 |
対象となる事業(者)について
南アフリカ拠点のチームメンバーにストックオプションを提供するためにRemote Equity Advancedを利用する場合、最上位の法人(親会社)はデラウェア州で設立されていることが必須です。さらに、会社は上場企業ではなく非公開会社である必要があります。