ブラジルにおける従業員向けストックオプション
株式報酬制度は、優秀な人材を引き付け、動機づけ、維持するための非常に有益な手段です。しかし、採用が国境をまたぐと複雑化することがあります。
Remoteを利用すれば、ブラジルのチームメンバーに非適格ストックオプション(NSO)を簡単に付与できます。コンプライアンスや管理の煩雑さを解消し、各段階で明確でシンプルな運用を実現します。
非適格ストックオプション(NSO)とは
非適格ストックオプション(NSO)は株式報酬制度の一種です。チームメンバーに、行使価格と呼ばれる固定価格で一定数の自社株を購入する権利を付与します。
通常、これは権利確定期間後に行われ、権利確定期間は多くの場合、在籍期間に基づきます。そのため、長期的なコミットメントの促進と企業の戦略的目標との整合に有効です。
ブラジルでNSOを受け取るには
| 正社員 | EOR従業員 | 契約社員 | |
| 付与対象可否 | 付与可 | 付与可 | 付与可 |
| 難易度スコア | 難しい | 難しい | 難しい |
契約社員にストックオプションを付与すると、ブラジルでは誤分類リスクが高まる可能性があります(ただし、これは主要因ではありません)。 Remoteによる誤分類リスク防止の仕組みをご覧ください。
ブラジルにおけるNSOの課税方法
ブラジルにはストックオプションに関する明確な立法が存在しないため、実現された利益は収入(事業所得に類する扱い)と見なされる場合と、キャピタルゲインに近い扱いになる場合がある点に注意が必要です。
| 正社員 | EOR従業員 | 契約社員 | |
| 付与時 | 課税なし | 課税なし | 課税なし |
| 行使時 | 行使時の課税は不明確、税務当局の雇用関係の判断次第、近時の判例は行使時課税なしの傾向 | 行使時の課税は不明確、税務当局の雇用関係の判断次第、近時の判例は行使時課税なしの傾向 | 行使時の課税は不明確、税務当局の雇用関係の判断次第、近時の判例は行使時課税なしの傾向 |
| 売却時 | 売却時に課税、課税判断は税務当局の雇用関係の見解に依存、行使時に課税があった場合は売却価格と行使時点の公正市場価格との差額に基づく計算、行使時に課税がなかった場合は売却価格と行使価格との差額に基づく計算、いずれの場合もキャピタルゲイン課税の対象 | 売却時に課税、課税判断は税務当局の雇用関係の見解に依存、行使時に課税があった場合は売却価格と行使時点の公正市場価格との差額に基づく計算、行使時に課税がなかった場合は売却価格と行使価格との差額に基づく計算、いずれの場合もキャピタルゲイン課税の対象 | 売却時に課税、課税判断は税務当局の雇用関係の見解に依存、行使時に課税があった場合は売却価格と行使時点の公正市場価格との差額に基づく計算、行使時に課税がなかった場合は売却価格と行使価格との差額に基づく計算、いずれの場合もキャピタルゲイン課税の対象 |
チームメンバーに対する税制優遇措置のメリット、デメリット
| 正社員 | EOR従業員 | 契約社員 |
| 税制優遇なし | 税制優遇なし | 税制優遇なし |
対象となる事業(者)について
ブラジルのチームメンバーにストックオプションを付与するためにRemote Equity Advancedを利用する場合、親会社(最上位の法人)はデラウェアで設立されていることが必須です。また、貴社が上場企業でない、非公開会社であることが必要です。